シベリアの青い星

イースター休暇1日目。休暇なのですが、旦那さんにちびを見てもらい、誰もいない静かな研究所で仕事をさせてもらいました(ニルスにしか出会わなかった)。いや、私も、最初は普通に休暇を過ごすつもりだったんですけどね、、、昨夜、「僕たちは日本人だからね、そんなに沢山、イースター休暇はいらないよね!明日は研究所へいらっしゃい、集中してK技術をあげておいでなさい!」と送り出されたのでした。


でも一昨日、元ボスに「週明けまで猶予を下さい」メールをし、「大丈夫、まだ誰も提出していません、遅れる報告もあなたが一番乗りです」と涙マーク付きの返信をいただいたところでした。これでようやく、提出できそうです。本当にありがとう!(複雑)




夕方まで仕事をして、自宅前の通りに入ったところで、公園帰りのちびすけと旦那さんに会いました。「あっちで昨年咲いていた青い花がまた咲いていたよ、さっき見てきたんだよねー」「はなー!」と二人が言うので、散歩がてら一緒に見に行くことにしました。


今はひらけて明るい雰囲気なのですが、もう少し時間が経つと、葉がうっそうと茂って森のようになってしまう場所。上層植生が繁る前に、いそげー!とばかりに、一面、青いお花が絨毯のよう。



実は古い墓地で、1800年代のお墓がぽつんぽつんと点在しています。中に煉瓦道が敷いてあって、お散歩している人をよく見かけます。


昨年もイースターの頃(引っ越してきたばかりでした、ちょうど1年経ったのね)この場所であまりに綺麗に咲いていて驚いたのでした。でも余裕がなくて、写真を撮るだけで精一杯。



1年前はこんな感じ。でもこの写真は、盛りを過ぎてしまった頃です(次にくる、黄色い花が咲き始めているのがわかります)。確か、初めて見て、すごい!と思った週末(ちょうどカメラを持ってこなかった時)からちょうど一週間経った頃の写真だと思います。そんなに離れた場所じゃないのに、出直すのに1週間もかかったんですね。



今年は綺麗な時に写真が撮れて良かった。



花弁部分の拡大


で、なぜ接写までしたかというと、種類や名前がわからなかったからです。夫婦して生物系なくせに、、、。
ちびすけが寝てから小一時間ほど調べて、おそらくSiberian squillだろうという結論に落ち着きました(Scilla siberica)。ドイツ語ではSibirischer Blaustern、シベリアの青い星。ヒヤシンス科のシラーの仲間で、ヨーロッパではひろく初春の花として親しまれているようです。ウィキでの情報はこちら




ところで、あれでもないこれでもないと検索している内に、ブルーベル(Bluebell、ヒヤシンス科をひろく呼ぶ)という単語から、Cocteau TwinsのBlue Bell Knollを思い出しました。懐かしすぎました。このアルバムを良く聞いていたのがもう16,7年も前だなんて、信じられん。



当時は、雰囲気だけでやられたものですが、「もし人がブルーベルの塚(の音)を聞くことがあるなら、死が近づいているという古い伝承」をもとに書かれた歌だったいうことを、今になって知りました。出所はこちら



色々調べ物ができて楽しかったです。