デュッセルドルフからの帰路

ゲーテ博物館に寄りました。こじんまりした博物館でしたが、所蔵物は豊富。ちびすけを交代で見つつ、ざっと見て回ったけれど正直もっとじっくり見たかった。


ゲーテが発見した間顎骨のなごり、人類では縫合線状になっていますよという展示。

もちろん文学がメインなのですが、彼には自然科学系の業績もかなりあることにびっくりしました。


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その後、帰路途中でゾースト(Soest)へ。小さな町なんだけど、ガイドブックを眺めていて「もともとハンザ都市で中世の面影が、、、」というのにちょっと惹かれた。街の紹介はこちら。あいにくの雨でしたが、いくつか教会を見て回りました。


聖パトロクリ大聖堂(左、St.Patrokli Dom)と聖ペトリ教会(右、St.Petrikirche)。左端の赤い建物は旧市庁舎。




まずは大聖堂から。965年頃の建設、ロマネスク様式で重厚な雰囲気でした。


入ってすぐの聖母子像がある半円陣。この部分は1200年頃の建設だそうです。


聖母子像拡大

マリア様の表情が誰かに似ているなぁと考えたら、岐阜で一緒だったDちんにそっくり。最近連絡がないけれど、どうしているかなぁ。



旦那さんは、ステンドグラスの幾何学模様が気に入ったそうです。





言われてみれば、教会の窓としてはシンプルだけど(いわゆるステンドグラスと比べて、、)、色んな模様があって面白い。





お隣の聖ペトリ教会

こちらもロマネスク様式、最も古い部分は8世紀以前のものだとか。が、内陣部分だけはゴシック様式でした(写真では奥の部分がそう。ただし、ドイツの教会にはよくあることみたいですが、戦争の際に一度爆撃で破壊されたものを組み立て直しているのだそうです)。天井部分の模様も、内陣とそれ以外で大きく異なっていて面白かった。


天井を眺めていたら、今にも剥がれてしまいそうに古い受胎告知の絵(多分)を見付けました。もっと近くて表情が見たかったです。






聖パウリ教会(St.Pauli-kirche)


ところで、ゾーストにある教会の壁は全て、こんな風に緑がかった色をしていて、苔むしたような、いかにも中世な雰囲気があります。最初は本当に苔むしているのかと思ったけど、写真を見たらあまりに全体に緑っぽい。帰ってから調べてみたら、この辺で採れる緑砂岩を使って建てられているからなんだそうです。緑砂岩ミュージアムもあるんだとか、ちょっと見てみたかったかも、、、


教会の内部はとてもシンプル。





ヴィーゼン教会(Wiesenkirche)

塔は修復中。ドイツで最も美しい部類のゴシック様式教会とのことで、内部は撮影禁止でした。確かにとても綺麗でした、聖母子像、最後の晩餐のステンドグラスが特に。ステンドグラスの色によるのか、内部の雰囲気はくすんだ茶系っぽい感じ。


入り口の上部にマリア様の緻密で綺麗な彫刻がありました。






ホーネ教会(St. Maria zur Höhe)


小さい小路を登っていくとある教会なんですが、私達が行った時はミサか何かが行われていて、入り口にいるおじさんが言うには4時半まで入れないとのこと。その時点で3時。そろそろちびすけのお昼寝の時間だし、喫茶店で遅いお昼をとっている間もどうしようかと迷ったけれど、結局1時間半は粘れずにあきらめました。



1200年頃の建築、案内の写真を見る限り、内部のフレスコ画や装飾はとても見てみたかったものばかり。うーん残念。でもまたきっと、縁があれば来る機会もあるだろう。




カモがたくさんいる池のほとりにあったカフェ。


私達のテーブルのウェイターさん、とてもサービスのいい、感じのいい方だったんですが、私には彼がパティ(ワンピース、バラティエのコック)、旦那さんにはサンドイッチマンの片割れ、に見えて仕方ありませんでした。お店を出たところで告白しあい、お互いの感性の違いについて討論(しなくていい)。



機会があれば、ゾーストにまた行きたいです。