デュッセルドルフへ

先週金曜から2泊でデュッセルドルフへ行ってきました。
デュッセルでの用事は正直10分で済んだのですが、せっかくなので、ヨーロッパ最大の日本人街&行き帰りの小さな町で観光してくることに。主用事以外でのデュッセルドルフでの最大目的はこれ

ラーメン。


一晩目は、旦那さんの先輩Kさんもユトレヒト(オランダ)から食べに来たという噂の「なにわ」。


特製味噌ラーメン


スタミナラーメン


ラーメンを食べるのはほぼ2年ぶり。断乳していろいろ食べられるようになった時、一番に食べたかった日本食(和食ではない)はカレーとラーメンでした。家でも作れるカレーとは違い、ラーメンは今度日本に帰るときまで無理かなぁと思っていたけれど、期せずしてドイツで食べられるとは!



2晩目は「匠」。

うっかりしてラーメンの写真を撮るのを忘れてしまった。



どちらの店もとっても美味しかったです。が、特色というか、味が立っているのはなにわの方かもしれません。日本でもやって行けそうな。この2軒が日本にあると仮定するなら、なにわはリピート率高そうだけど、匠はそんなに高くないかも。匠のは、いわゆるオーソドックスな、ラーメンといって想像する味をそのまま具現したような、安心して食べられるほっこりラーメンだったのです。


でも、ここはドイツ。ラーメン食べたいなぁと思って尋ねた日本人の期待を裏切らない味、という点では匠の方が上かもしれません。正直、次にデュッセルに来て、ラーメン屋に行けるのはどちらか1軒だけ、となったら、私は匠を選ぶかなぁ。なんて言うか、正直特別に美味しいわけではないけど、懐かしの美味しさっていうかね、、、ラーメンチェーン店で言えば会津っぽみたいな感じなんですよね(あ、今は会津っぽじゃなくて幸楽苑っていうのか)。




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1日目は主用事とお買いものだけでしたが、2日目は、まずデュッセルドルフ郊外にあるネアンデルタール博物館(Neanderthal Museum)へ。
ネアンデルタール人の骨が1856年に発見された場所です。発掘現場自体は当時の跡形もないのですが、館内の展示はおもしろかった。


現生人類よりネアンデルタール人の方が力持ち。がっしり体型。


大地溝地帯での進化がどのように進んだか、ネアンデルタールから新人に代わって以降、人類の宗教観まで、大人向けに興味を引くものが多い上に、小さい子供でも楽しめるよう、自分が展示品になってみたり、実際に発掘遊びができる砂場があったり。


Homo neanderthalensis


Homo sapiens

ただいま絶賛進化中!


ただ、この博物館は一応バリアフリーっぽくなっているんだけど(楕円形の建物の中を、スロープをぐるぐる回る形で展示がされている)、最初に一番最上階まであがってから、展示を見つつ降りてくる形(海遊館とか)ではなくて、1階から4階まで展示を見ながら登っていく形。車いすやベビーカーではちょっと大変だろうなぁと思ってしまいました。




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その後、ケルン方向へ下ってアルテンベルグ大聖堂(Altenberger Dom)へ。デュッセル方面からは山を降りていくとその麓に聖堂が建っている形です。そもそもは修道院のための教会だったようですが、山間の修道院付きの教会、という想像からはかけ離れ(いい意味で)、ゴシック様式のとても綺麗な教会でした(聖堂横の修道院跡は現在もホテルとして現役のようです)。




内陣入り口にある聖母子像のレリーフ



聖堂入り口のすぐ上にあるステンドグラス。


最初は、わー綺麗だーですんでしまったんですが、よく人物を見てみると、14聖人プラス2人な図柄なのではないかと気づきました(本当にそうかは不明です)。だとすると、きっと「彼女」が描かれているはず、どこ?と思って探してみたら、、、いらっしゃいました!
大ババさま風に言うと「ほれ、あの壁のステンドグラスにあるじゃろう、わしにはもう見えぬが、左の隅にいるお方じゃよ(上の段の)」です。ズームかけてもそれほど大きくならなかったので、彼女の拡大は売っていた絵はがきで。


聖カタリナ。学者の守護聖人です。


私はキリスト教の信者では全くないですが、20歳前後の頃、キリスト教建築や聖人についてなぜか興味を引かれた時期があって、その時に知識としてキリスト教の背景をちょっとかじったことがあります(本当にちょっとだけ。なので教会を訪れても、雰囲気オンリーでしかものを言えません)。その時に強く惹かれたのがこの聖カタリナでした。ウィキペディアでの説明はこんなかんじ。美術展などで彼女の絵を見るたび(聖女の中でも描かれることは多い気がする)、あぁカタリナだ、と思い出してはいたものの、自分がヒヨコ研究者になってずいぶんたってから、彼女が学者の守護聖人だというのを思い出しました。
そういう意味で、(前述のように)ちょっと悶々としていた時期に、とても綺麗な聖カタリナのステンドグラスを見られたのは、懐かしくて嬉しい再会のようで、励まされたような気がしたのでした(すっごい非科学的だけれども)。




何だかね、ふと思ったんですが、あちこちで教会を見に行くたびいつも、(撮影可能であれば)好きな聖人や聖母子像を撮ってきていたのですが、そのうち時間を見つけて、ちょっとまとめてみようかなぁという気になりました。今は雑多にフォルダに入れっぱなし。好きなのに、見たい時に見れないのはもったいない。まー、その前に本業のデータ整理しろって声が内心で聞こえるので、いつになるかわかりませんが。


3日目の観光(ていうか帰路)については、また明日。