Frohe Weihnachten!

日本の商業的クリスマスに慣れた私達の感覚では、クリスマスは24日がピーク。けれどキリスト教の国ドイツでは、クリスマス本番は25,26日なのです。この両日はお店もお休みというのは知っていたのですが、まさか24日のお昼から閉まり始めるとは知りませんでした。午前中は普通でしたが(むしろお店の人がサンタ帽子をかぶっていたり、あちこちでFrohe Weihnachten!と挨拶が聞こえたり、ちょっと浮かれた雰囲気)、13時になるやいなや、いつもなら日曜でも開いているパン屋やレストランまでのきなみ店を閉め始め、外を歩いている人や車の量までがくんと減り、まるでゴーストタウンかと思うほど。「ヨーロッパではクリスマスは静かに過ごす」は本当。静寂と言っていいくらいでした。


その代わり、TVでは、クリスマスキャロルやクリスマス特番のようなものがオンパレード。日本にいるときは、クリスマスキャロルが英語なのはあまり気にならなかったんですが、ドイツでも結構、英語で歌われていることにびっくりしました。もっとドイツ語のキャロルや聖歌ばっかりかと思ってた。が、とっても楽しそうにツィターやアコーディオンで歌いまくっている番組(南ドイツっぽい雰囲気)、そこでの歌はやっぱりドイツ語でした。ポピュラーでは、ワム!のLast Christmasも完全にドイツ語バージョン。
外はとっても静かだけど、家の中では、こういうクリスマス特番TVを見たりして家族水入らずで過ごしているのでしょう。日本の大晦日の過ごし方みたい?紅白みたいな感覚かしら。


ちびすけが毎日1つづつ開けていたプレイモービルのアドベントカレンダーも今日で最後です。

1個だけ残った窓から出てきたのは、サンタさん。


カレンダーの中身が全部でてくると、サンタさんが森の動物たちに、おいしいものをプレゼントするシーンになりました。プレイモービルはドイツのおもちゃで、一時日本にも輸入されていたそうです(今はないみたい?)。レゴとチョコエッグの海洋堂フィギュアを足して2で割ったような、子供向けプラスチックのおもちゃです。


ちょっと前まで、クリスマスご飯にはガチョウの丸焼きに挑戦してみようと思っていました。同僚Rディカに、ドイツではクリスマスに何を食べるのか聞いたら、コイとかガチョウよと教わり、コイには興味が引かれなかったので。しかし、一昨日スーパーの冷凍コーナーでガチョウ1匹のあまりの大きさ(小さいものでも3,4kg)に、料理も完食もまだ無謀だと悟ったのでした。そこでガチョウ足だけを購入し、今日の午後からローストしたのですが、簡単な上においしかったです。来年もドイツにいるなら、ちびすけももっといろいろ食べられるようになるだろうし、丸焼きに挑戦してみたいな。

それにしても、Rディカに聞かなければ、疑いもなくターキーにしてしまうところでした。クリスマスにターキーを食べるのは、本来はアメリカの習慣で、ヨーロッパに逆輸入されたものなんですね。初めて知りました。ドイツはガチョウ。マッチ売りの少女が、窓越しに眺めたのもガチョウ。


夜になって、バチカンでのミサが生中継されていました。小さいとき、初めて見たBS(衛星生中継)が、ヨハネ・パウロ2世のクリスマス深夜のミサだったことを思い出しました。日本では25日の朝で、ヨーロッパはまだ24日の夜なんだなぁと不思議な気持ちがしたのでした、今は逆に思うのね。