壁崩壊20周年

20年前の今日、ベルリンの壁が崩れた日だということを、夕方、帰ってきてから知りました。一日家にいて、ちびすけの面倒を見ていてくれた旦那さんによると、TVはずっとこの話題一色だったとか。私は教えてもらうまですっかり忘れていました、もう20年も経つんですね。長いようであっという間。
壁が崩壊した当時、私は確か高1、壁の上によじ登って握手をする人々の映像をニュースで見た記憶があります。それまでの情勢ではありえないことが起こり、それを歴史の授業ではなく、リアルタイムのニュースで自分自身が見ているということに、子供心ながら(いやもう子供という年でもなかったかもしれませんが)時代のうねりを強く感じたような、うまく説明のつかない感動がわき上がってきた覚えがあります。しかしその20年後、まさか自分がドイツにいて、国内のニュースとして、20周年記念式典の映像をリアルタイムで見ているとは思いもしませんでした。
西と東が統一されてからの20年間、経済格差を埋めるための努力や景気低迷など、ドイツがおかれてきた状況は決して甘いものではなかったと思います。しかし、同様に分断されてもおかしくなかった日本、そしてまだお隣の国に分断国家がある日本人である私としては、思いもかけないスピードで統一を果たしたドイツ、ドイツ人に対して、感動の思いがやはり強いです。
記念式典や記念行事のドミノ倒し(壁崩壊にちなんでいるらしい)は、残念ながら雨の中でしたが、あれこれ趣向を凝らしたお祝いムード一色。見ていて充分に楽しめました(ヒラリー・クリントン氏の祝辞がとてもアメリカチックだったり、ゴルバチョフ元書記長を久しぶりに見たり、、、)。
いろいろ考えさせられた日でした。